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Posted: fm on 3:14 pm | 公共哲学の関連文献, 書籍・雑誌情報(Books, Journals, Magazines)
ジョン・キーン著(森本醇訳)『デモクラシーの生と死』みすず書房、2013年
「デモクラシーは古代ギリシアに誕生した、というのは本当か? デモクラシーの理念と制度は、いかにして今日の形になったのか? デモクラシーの隆盛が高らかに宣せられるかたわら、世界中のデモクラシー国家の先行きに不安を感じる人びとが急激に増えているのは、なぜか? 政党政治や議会制は機能しているか? 議会外運動や世論動向は、デモクラシーとどう関わっているのか? グローバルな経済体制・軍事体制は、デモクラシーにとってどんな意味を持つのか?
古代ギリシアに先立って「集会デモクラシー」を生み出していた東方の起源に始まり、ギリシアのデモクラシーの盛衰と、イスラム世界が灯し続けたデモクラシーの火をたどった本書は、「代表デモクラシー」の来し方を、ヨーロッパやアメリカ合衆国、さらにラテンアメリカを舞台に物語る。
記念碑的な「デモクラシーの世界史」たる本書が目ざすのは、デモクラシーをデモクラティックに語ることである。それゆえ、デモクラシーを欧米中心主義から脱却させ、普遍主義から解放し、そのヒュブリス(傲慢不遜)を払拭しようと腐心する。デモクラシーとは、謙虚な人びとの、謙虚な人びとによる、謙虚な人びとのための自己統治にほかならない。全2巻。」
(上巻)http://www.msz.co.jp/book/detail/07743.html
(下巻)http://www.msz.co.jp/book/detail/07744.html