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Posted: fm on 5:46 pm | 公共的活動(public action), 研究会・セミナー(seminars)
第14回(2017年度) 南原繁シンポジウム
「憲法改定」問題と南原繁
-憲法施行70周年に当って考える-
憲法施行70周年を迎えた現在、自民党が戦後日本の理念を体現してきた憲法の精神を総否定する憲法草案を発表し、また国会でも憲法改定案の発議を求める勢力が多数派を占めるに至っている。その意味で、現在、現憲法は戦後史の中で最大の危機を迎えているといってよい。こうした状況をうけて、本年度の南原繁シンポジウムは、「『憲法改定』問題と南原繁」を共通テーマとして開催することにした。
第一部では、現在の憲法状況に対して一貫して警鐘を鳴らしてこられた樋口陽一 東京大学・東北大学名誉教授に「『国家』・憲法・『民族』-南原繁を“砥石として”」というタイトルで講演していただく。
続く第二部では、南原繁研究会会員に、第90臨時帝国議会において示された「憲法改正草案要綱」への南原の批判およびその後の講演・著述の分析を通して、特に、憲法9条・天皇制・教育をめぐる南原の憲法観を明らかにするとともに、そうした南原の憲法観が現在の憲法改定問題に対してどのような意味を持つかを探ってもらうことにした。
現在の憲法状況に関心を寄せる多くの心ある方々の参加を期待したい。
【プログラムのご案内】
開会(13:00)
朗 読 「南原繁の文章から」 宇野淑子 (元TBSアナウンサー)
開会挨拶 加藤 節 (南原繁研究会代表)
第1部 基調講演(13:15~14:15)
「『国家』・憲法・『民族』 – 南原繁を“砥石”として考える – 」
樋口陽一 (東京大学・東北大学名誉教授)
第2部 パネル・ディスカッション(14:30~16:40)
テーマ 「南原繁は『憲法改定』をどう考えるか」
コーディネーター 大井赤亥 (東京大学講師)
「南原繁の平和構想から見て-9条と安全保障-」
山口周三 (南原繁研究会幹事)
「南原繁の天皇観-『統合』の象徴をめぐって-」
吉馴明子 (恵泉女学園大学名誉教授)
「南原繁の見た教育の根本原理-教育勅語と新憲法-」
橋爪孝夫 (山形大学講師)
フロアとの質疑応答
コーディネーターまとめ
閉会挨拶 樋野興夫 (順天堂大学教授)
日時:2017年11月3日(金曜日・文化の日) 13:00~16:50 [開場12:30]
場所:学士会館 210号室 (東京都千代田区神田錦町 3-28)
電話 03-3292-5936
参加費:(一般)1000円、(学生)500円 (申込み要)
主催:南原繁研究会(代表 加藤 節 成蹊大学名誉教授)
後援:岩波書店、学士会、東京大学出版会、公共哲学ネットワーク