公共哲学ネットワーク

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シンポジウムの経緯

火曜日, 4月 11th, 2006

 この公開討論会はその後様々な形で話題となり、シンポジウムの開催の経緯や開催形態について関心を持たれる方もおられるので、簡単に経緯を説明する。 平和運動のあり方をめぐって、2004年の1月頃から『世界』『論座』などで、相対的に年長の世代から若い世代の反戦運動の弱点が指摘され、怒りの表現の少なさ(辺見庸)・運動論の少なさ(吉川勇一)・運動文化の世代断絶(天野恵一)などが指摘された。  地球平和公共ネットワークでは、平和問題を中心にして開かれた公共的な議論の場を作ることを目的として、平和公共哲学研究会を開始したところだったので、この問題について世代間対話の場を作ることを考えた。具体的には、第1回平和公共哲学研究会(2004年2月28日、土)で小林一朗氏に簡単な報告をして頂いた際に、吉川氏の文章が話題となり、公開討論会をする可能性について小林正弥と話し合った。 その後、ある若者から小林正弥に連絡があり、共に開催する可能性について打診を受けた。その若者達も世代間の討論を必要と考えており、討論会の企画を考 えているが、私達の企画を聞いたので、一緒に行えないだろうか、という趣旨だった。小林正弥は快諾して、彼らと協力して、第2回平和公共哲学研究会(公開討論会)「デモかパレードかピースウォークか ーー世代間対話の試みーー」を企画した。パネリストや司会者の選定にあたっては、吉川勇一氏や小林一朗氏の意見を聞いたが、その最終的人選や研究会のタイトル決定などは、企画側で行った。  当日はイラクの日本人人質事件と重なったので、それへの配慮に直前まで追われた。資料として、以下に、この討論会の案内(メイル)を掲載する。                             (小林正弥) ―――――――――――――――――――――――――――― 皆様 小林正弥です。WPNの11日の緊急抗議行動が12-1時ですが、その後公開討論会に来られる方のために、次のような形を考えました。  既にプログラムは公示されているので、公式の変更はできません。でも、開始が1時45分なので、その場で参加者の了承が得られれば2時 開始にして、その間は緊急行動や声明などを紹介して撤兵要求をアピールしたいと思っています。「抗議行動→公開討論会」という流れです。主催者側は会場の 準備で抗議行動には参加できませんが、抗議の意を示したい一般参加者の方には、この形で進まれることをお勧めしたいと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ●抗議行動  4月11日(日)12:00~13:00 集合場所 衆議院議員面会所(東京メトロ国会議事堂駅・永田町駅下車 徒歩2分) ●公開討論会           13:45開始(できれば14時開始に変更) 荻窪地域区民センター 第1・第2集会室 荻窪駅南口より徒歩12分 地図はこちらです↓ http://www.yoyaku.city.suginami.tokyo.jp/HTML/0001.htm http://www2.city.suginami.tokyo.jp/map/map.asp?home=H04890&t=1071735668052     ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 平和運動の発展を願う皆様に   3・20の世界統一行動が終わり、次の段階を考える時になったと思います。 平和運動のあり方をめぐって、最近、『世界』『論座』などで重要な議論がなされています。  『世界』3月号では辺見庸氏が「抵抗はなぜ壮大なる反動につりあわないのかーー 閾下のファシズムを撃て」で、「デモだかパレードだか」に怒りの表現が欠けていることについて、「私たちのファシズム」が「パレード」を歪めていると批判しました。これに対しては、『世界』4月号の「読書談話室」で高田健氏が「傍観するか、内在するか」という反論を掲載しておられます(※1)。  また、『論座』3月号では、吉川勇一氏が「デモとパレードとピースウォークーーイラク反戦運動と今後の問題点」を寄稿され、反戦運動論や、運動内部における議論の少なさを指摘されました(※2)。また、天野恵一氏は『インパクション』139 号(今年1月)の鼎談「イラク派兵と『改憲』ーー反戦運動の課題をめぐって」で、9・11以後に現れてきた若い世代の反戦運動を厳しく批判しつつ、「運動文化の完璧な世代断絶」を指摘しておられます。  つまり、平和運動のあり方をめぐって、世代間によって発想の相違が存在し、相対的に年長の世代から若年世代への批判がなされているということができるでしょう。平和運動がさらに発展するためには、このような問題について公共的な議論がなされることが必要だろうと思います。  平和公共哲学研究会は、平和問題を中心にして開かれた議論の場を作ること を目的としています。また、公共哲学において世代間関係は中心的な問題の一 つであり、私たちは世代間対話を通じて、「世代継承生成性(generativity)」を実現することを主張しています。そこで、平和運動において、世代間対話の場を作り、運動の世代継承や発展を促進することは、この研究会の主題に正にふさわしと愚考します。  そこで、第2回平和公共哲学研究会では、私よりも年長の世代から吉川勇一・ 天野恵一氏、 若年世代から小林一郎氏をお招きして、以下のような公開討論会を行うことに致しました。また、吉川氏は、小林正弥についてもHPで批判的な言及をされておられます(※3)ので、小林正弥もパネリストとして発言することに致します。そこで、司会は、論争の場となった『世界』編集長の岡本厚氏にお願い致しました。タイトルの主題「デモかパレードかピースウォークか」は、この企画の起点となった吉川氏の上記論稿に即して付けられています。   地球平和公共ネットワーク関係では、発起人の一人・千葉眞先生が朝日新聞で「注視したい新しいデモーー『平和の術』創造の可能性」(2001年3月18日、夕刊)を3月20日直前に寄稿され、「平和への結集」にも言及されました。また、来月号の『世界』では、私が司会した対談ーー小林一朗氏・川口創氏(名古屋のイラク 派兵差し止め訴訟に関わる弁護士)・草野史興氏(長崎で高校生として平和運動)ーーが掲載されます。  私達としては、「ものすごい、つながりようもない断絶」(天野氏)に絶望することなく、あくまでも世代間対話によって、世代差を超えた「平和への結集」を追求したいと願っております。そこで、研究会終了後に、第4回「平和への結集」会合を開催する予定ですので、ご関心のある方はご参加を歓迎致します。                           (文責:小林正弥) ※1.高田氏の詳細な反論「困難を乗り越える闘いに内在するか、それとも外部から嘲笑するか」は、以下を参照。確定稿は、『技術と人間』3月号に掲載。 http://www4.vc-net.ne.jp/~kenpou/seimei/takada.html ※2.吉川氏のHPに掲載。 http://www.jca.apc.org/~yyoffice/ 「最近文献」61.なお、「論争・批判」9で、この論稿への反響が批判的に扱 われています。 ※3.上記HPのNews(100.最近の状況についてのご報告やら意見やら 2003/12/17掲載 )。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 第2回平和公共哲学研究会(公開討論会) [...]

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