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『宗教と公共空間 見直される宗教の役割』
島薗 進 編, 磯前 順一 編
定価:本体4400円 2014年07月東京大学出版会刊
ISBN:978-4-13-010410-4
[内容紹介]
今日,宗教は私的/公的領域という二分法には服すことなく,新たな様態をとりつつある――.宗教と社会をめぐる諸理論や歴史的経験の検討を通して,制度化された「宗教」から,たえず流動する「宗教的なるもの」への生成を論じる,新たな学問的考察の試み.
[目次]
序論 沈黙の眼差しの前で(磯前順一)
I 欧米理論の批判的考察
1章 〈公共宗教〉再考――排除と複数性,そして世俗主義(磯前順一)
2章 二つの世俗主義――公共宗教論の更新(藤本龍児)
3章 公共圏における宗教――宗教的市民と世俗的市民による「理性の公共的使用」のための認知的前提(ユルゲン・ハーバーマス)
4章 世俗化時代のヨーロッパ(ルシアン・ヘルシア)
5章 宗教と公共性――「境界」から「空間」へ(茢田真司)
II アジアの経験からの再検討
6章 宗教と政治のあいだで――我が父,ムハンマド・アサド(タラル・アサド)
7章 植民地近代と公共性――変容する公共性の地平(尹海東)
8章 現代韓国における宗教と公共領域(金泰勲)
9章 現代インドにおける宗教と公共圏(田辺明生)
10章 現代日本の宗教と公共性――国家神道復興と宗教教団の公共空間への参与(島薗進)
東アジアからみる政治と宗教 おわりに(島薗進)
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-010410-4.html