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ローベルト シュペーマン, 宮本 久雄 監訳, 山脇 直司 監訳
ISBN978-4-13-010115-8, 発売日:2015年09月中旬, 判型:A5, 312頁
監訳者はしがき(山脇直司)
日本語版への序言(ローベルト・シュペーマン)
序文
第一部 古典的倫理学の基本テーマ――幸福
第1章 生の自己実現に関する思想としての倫理学
第2章 エウダイモニアと快楽主義
I エウダイモニアという地平
II 〈目的そのもの〉としての快楽
III 快楽主義の矛盾
第3章 自己保存あるいはストア派の倫理
I 自己保存理論の変遷
II 自己保存理論における生の自己実現
第4章 アリストテレス的妥協
I アリストテレス的な自己実現と規範性――善い法
II 哲学的観想による自己実現
第二部 古典的倫理学から近代的倫理学へ――そのキー概念としての仁愛
第5章 道徳領域の分化
I 絶対的幸福と人間的幸福の分離
II 幸福と道徳の分離
III 道徳と宗教の分離
第6章 理性と生命
I 幸福と自己満足の超出
II 生命の自己超越(正義と愛)と共同的喜び
第7章 仁愛――存在者の存在の知覚・覚得
I 身近な目的と究極目的(自己)
II 人格と仁愛の心からの愛
III 仁愛に顕現する存在者の「自己存在」
IV 仁愛と生命への援助
第8章 愛の秩序――他者の地平
I 仁愛の有限性と愛の秩序
II 愛の秩序と「近さ」の発生
III 愛の秩序と現実経験
IV 人間以外のものとの愛の秩序
第三部 現代倫理思想との対峙
第9章 帰結主義
I 功利主義・帰結主義の企図
II 帰結主義の困難――理論的視点(神の知)から
III 帰結主義による人間への過大要求と過小要求――実践的視点から
第10章 討 議
I 討議倫理学の企図
II 討議成立のための三条件
III 討議の限界
IV 討議が前提として必要とするもの
第11章 システム論と倫理
I 行為理解の現代的危機
II 行為・自由とシステム理論・全体論
第12章 規範性(ノモス)と自然性(ピュシス)
I ピュシス論から機械論へ
II 衝動・理性・ピュシスの目的
III 人格が実現するとき
第四部 現代倫理思想の課題
第13章 責 任
I 責任ある関わり合いとはどのようなものか
II 動物に対する責任は人間が負う――責任の対象物と責任の受取人
III 「固有性の秩序」と間人格性
IV 条件なき責任としての人間的行為
第14章 赦し――他者との共生
I 有限な存在を赦すこと――存在論的な赦し
II 人格の目覚め――倫理的な赦し
III 復讐としての報いから癒しとしての報いへ――有罪者をいかに赦すか
IV 自己の有限性――自分自身に対する赦し
解題
1 シュペーマンの哲学思想――その全体像(山脇直司)
2 シュペーマン倫理学を貫くもの――存在・ペルソナ・協働態(宮本久雄)
監訳者あとがき(宮本久雄)
東京大学出版会
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-010115-8.html