「友愛を語る」動画配信(小林正弥)
月曜日, 5月 25th, 2009
鈴木寛参議院議員のネット番組すずかんTVに小林正弥公共哲学センター長がゲスト出演。
対談「友愛を語る」動画配信されました。
http://www.suzukan.tv/
月曜日, 5月 25th, 2009
鈴木寛参議院議員のネット番組すずかんTVに小林正弥公共哲学センター長がゲスト出演。
対談「友愛を語る」動画配信されました。
http://www.suzukan.tv/
月曜日, 5月 18th, 2009
「脱生産主義」の時代へ 稲垣久和(東京基督教大学教授)
今回のグローバルな経済危機は今までのそれと大きく異なっている。単に資本主義的市場経済が定期的に繰り返す不況、大量失業というパターンからもずれている。経済学者が説く近代経済学そのもののパラダイム(枠組み)が破綻しているように思う。〝派遣切り〟にはじまる失業者の増大で、日本でもワークシェアリングなる言葉も語られはじめたが、その意味がまだ十分に認識されていないようだ。
ホモ・エコノミクス(経済人)としての人間は、ミクロのレベルで自己利益の追求を最大限にしていくことにより、マクロのレベルでは社会全体の経済成長(=幸福度)が増し、各人の収入も増す。この社会モデルは生産主義モデルと呼ばれ、産業革命以降に常識化していた。大量生産と大量消費が共に際限なく繰り返される。しかし、もはや生産至上主義の価値観は捨てるべきときに来ているのではないか。
生産主義モデルの大前提は資源が無限にあることだ。十八世紀頃には人々は皆そう考えていた。しかし、現在では小学生でも地球資源が有限であることを知っている。だから生産主義には限界がある(民間機関「ローマ・クラブ」の「成長の限界」)。地球資源が有限であるだけでなく、人々は地球環境がひどく悪化していることも知っている。
地球環境は悲鳴をあげている、人類の存続も危ぶまれる。温暖化ガスを二〇五〇年までに半減しようとの声明も環境サミットのレベルで出されている。生産主義モデルの限界があちこちに出ていながら、脱生産主義モデルの提唱が遅れている。
脱生産主義とは人間の「幸福」を経済成長と結び付けない(お金だけが幸福の基準でないという)考え方であり、すぐれて道徳的・倫理的な課題だから、GDP(国内総生産)という数字のみに注視していても何も見えてこない。
筆者は三月下旬、三年ぶりにオランダを訪れた。ワークシェアリングの発祥の地として知られるこの国は、今般のグローバルな経済不況でもほとんど影響を受けていない。一九八二年のワッセナー合意と呼ばれる政労使の協調路線で本格化したワークシェアリングは、パートへの雇用保障、労働時間の自由な選択権などへと深化し、実は、脱生産主義モデルの先鞭をつけていたことが次第に明らかになっている。
一労働者あたりの労働時間の短縮と、そこから出てくる多くの男女の仕事の分かち合いは、生産至上主義を貪欲に求める時代から、一人ひとりの「自由になる時間」を増やす生き方へとライフスタイルを変えているのである。また、大量失業者が出ないで多くの人が雇用についているということは、生産部門のみならず社会に必要なさまざまな仕事が、見えないところでこなされているということだ。
たとえば介護や子育ての仕事もそうだ。高齢者介護や育児面の福祉政策上の支援には、手厚いものがある。地球環境に優しい脱生産主義は、人間にも優しい価値観を持った考え方なのである。
日本の政治家の発想は相も変わらぬ「生産主義」モデルを出ることができない。国民一人当たり一万円ばかり給付して「直ちに消費せよ、消費せよ」というだけでは無策にすぎるではないか。
人々はこの何十年も消費欲をあおられて生活してきた。この消費の「欲望の解放」がまさに近代的な倫理観となっていた。いま、これを「欲望のコントロール」へと転換する必要があるのだ。個人モラルとしてだけでなく、文明論的な社会構造の転換のために不可欠なモラルなのである。
「環境」「福祉」や「家族」「女性」「地域」「教育」など現代的課題に対して、有機的に結びつける斬新な構想力をもって、一部の政治家に任せるのではなく、市民がもっと対話できるタイプの民主主義を作っていく時代になっているのではないか、こう思うのである。
水曜日, 5月 13th, 2009
賀川豊彦シンポジウム
-新時代の<友愛>と公共的知識人- 映像はこちら
このたび、公共哲学ネットワーク(代表・小林正弥 千葉大学法経学部教授)では,日本の近代化の過程で社会の直面する諸問題を自らの身に負い,その中で苦しんでいる社会的弱者のために生涯を捧げた賀川豊彦をとり上げる学術シンポジウムを下記の日程にて開催することになりました。
現代の日本でも「貧困」が大きな社会問題になっています。賀川豊彦はスラムでの貧困に向き合いながら,協同組合思想に結実する社会運動家・事業家として,またキリスト者として,作家としてなど,多面的な実践で大正・昭和期にかけその足跡を全世界に残した人物です。本年は,賀川が神戸のスラム街に身を投じてから100年にあたり,「賀川豊彦献身100年記念事業」として全国的に出版や講演活動が開催されております。
今回のシンポジウムでは,4名の先生方にご出席いただき,「新時代の<友愛>と公共的知識人」の副題の下,現代社会において賀川豊彦の実践から何を学ぶことができるのか考えていくことを予定しております。
公共哲学の立場から賀川の活動をどう評価するのか,また,賀川の実践に公共哲学が何を学ぶことができるのか。こうしたことを皆様と一緒に議論できればと考えております。
会場の定員は100名強となっておりますが、予約などは必要ございません。お誘い合わせの上、ふるってご参加ください。
記
日時:2009年 5月17日(日) 13:00-17:00 (開場 12:45)
場所:キャンパスイノベーションセンター東京・国際会議室
(JR田町駅、芝浦口すぐ)
参加:定員100人・予約不要 (資料代:500円)
司会:小林正弥(千葉大学法経学部教授、公共哲学センター長)
セッション1 <賀川豊彦と現代>
13:00- 今なぜ賀川なのか? 資本主義暴走の時代に
(伴武澄 共同通信社ニュースセンター委員、国際平和協会・会長)
13:30- 新しい賀川豊彦像 賀川とコーワーカーたち
(賀川督明 カガワデザインワークショップ代表)
14:00- コメント(小林正弥 公共哲学センター長)、会場討論
14:40- 休憩
セッション2 <賀川豊彦の思想と宗教観>
15:00- 賀川豊彦の宗教思想と友愛
(加山久夫賀川豊彦記念・松沢資料館長、明治学院大名誉教授)
15:30- コメント
(稲垣久和 東京基督教大学教授)、会場討論 総合討論
16:10- 2つのセッションを振り返り、参加者全体で討議
主催:公共哲学ネットワーク
共催:賀川豊彦記念・松沢資料館、
千葉大学・地球福祉研究センター
ご連絡・お問合わせ先公共哲学ネットワーク
(FAX: 043-290-3028 e-mail: info@public-philosophy.net)
金曜日, 5月 8th, 2009
公開講座 : 霊と金 スピリチュアル・ビジネス構造
千葉大学 普遍科目「スピリチュアリティと公共性」の講義の一環として公開講座を企画しました。
4つの講義から成り立っていますが、一部だけでも聴講できます、ご感心の方はぜひご参加ください。
【日時】 2009年5月23日(土) 9:00~16:00
1.9:00-10:30 神世界事件 ヒーリングサロンのわな
2. 10:45-12:15 統一教会 霊感商法・違法伝動裁判から
3. 13:30-15:00 スピリチュアリティブームと格差社会
4. 15:00-16:00 質問コーナー (個人的な質問にも応じます)
【講師 】 櫻井 義秀 先生
(北海道大学大学院文学研究科 教授 / 文学博士 宗教社会学専攻)
【場所】 普遍教育総合校舎 B号館 (下記7の建物群)
http://www.chiba-u.ac.jp/general/about/map/nishichiba.html
(詳細: http://www.fuhen-chiba-u.jp/pub/upload//13634-859196480-195311.pdf)
【連絡先】 千葉大学 人文社会科学研究科 公共哲学センター
TEL/FAX:043-290-3028 e-mail:cpp2@shd.chiba-u.ac.jp
