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第12回南原繁シンポジウム(2015年)の記録を中心とする12冊目の南原繁研究会の図書。加藤陽子東京大学教授の基調講演「南原繁と太平洋戦争―終戦 のかたちと天皇の地位を中心に―」を収める。加藤陽子教授は、南原らが行った終戦工作で、天皇の詔勅によって戦争を終わらせる方式を編み出した手腕は重要であったとする。
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【目次】
まえがき 成蹊大学名誉教授 加藤 節
[第1部 第12回南原繁シンポジウム]
○講演 「南原繁と太平洋戦争――終戦のかたちと天皇の地位を中心に――」 (東京大学教授 加藤陽子)
○歌集 『形相』について(南原繁研究会 宇野淑子)
○パネル・ディスカッション「南原繁と日中戦争・太平洋戦争から学ぶもの―」
・美濃部達吉と近代立憲思想―明治憲法と明治憲法体制の間―(成蹊大学非常勤講師 木花章智)
・「言論抑圧」とキリスト者―南原・矢内原が敬愛した牧師住谷天来をめぐって(聖学院大学人文学部教授 村松 晋)
・日本の自立・独立と世界平和への貢献 ―貴族院議員南原繁の発言から―(千葉大学人文社会学研究科特任研究員 宮崎文彦)
・コーディネーターのまとめの言葉―実り多いシンポの後に―(愛知大学教授 鈴木規夫)
閉会挨拶「魂を揺さぶる言葉」―日本肝臓論―(順天堂大学教授 樋野興夫)
○懇親会スピーチ
・第12回南原シンポジウムの感想(平石直昭)
・終戦工作を貫く非戦のリアリズム(三谷太一郎)
・南原先生に関連した思い出(天川 晃)
・南原先生の精神と理想を体現できる生徒の育成を目指して(松平健二)
・連携と連帯によるピースメイキング(井草信一)
・香川県人としての南原先生の発見(田山泰三)
・12年続いた南原シンポジウム(南原 晃)
[第2部 南原繁をめぐって]
・社会と土木 ―東日本大震災から考える―(白井芳樹)
・南原繁の「全力的」短歌と「重位相的」近代批判―「国土」のなかの「偉大さ」と「深刻さ」―(下畠知志)
・若き日の南原先生―香川での新出資料をめぐって―(田山泰三)
・Do the nearest dutyについて(山口周三)
あとがき(山口周三)